第27話「大久保ライブチャットF」ライブチャット嬢の報酬は、こんな感じ。
今の時代、店舗の営業方法もさまざまであります。
ダイレクトメールから始まり、ブログやTwitter、YouTubeにて動画配信などなど…。
キャストの日替わりオフショットなんかも盛り込まれていますね。
可愛い女子とイチャイチャすることにはまったく興味のないわたしでさえ、楽しく読めるようなものになっています。
ノリの良すぎる黒服・古川さん。
歌舞伎町セクキャバG店に在籍していた頃、黒服・古川さんによる突発撮影会が開催されることが多々ありました。
その日のブログやTwitterのネタとして、出勤嬢の写真を撮るぞ!というものです。
この雑務を主に担当していたのが、ノリの良すぎる黒服・古川さん。
「自称・エロカメラマン」とのたまう彼の尊敬すべき点は、嬢の機嫌を損ねるようなことは冗談でも言わないところ。
あれほどまで黒服としての仕事を徹底している人は、わたしは見たことがありません。
誰に対しても、ノセ上手なのです。褒めに褒めて褒めちぎり、嬢のサービスショットを狙います。
撮影場所は、店内の受付前。
歌舞伎町G店は、どちらかと言うと小規模な店舗。
そのため嬢の更衣室は狭く、また常時散らかっていました。
そんな理由から、撮影は受付前のこれまた狭いスペースで行われます。
自称エロカメラマンの古川さんは、嬢をノセては様々なアングルを要求します。
待合用の丸イスに体育座りのパンチラ、片膝をイスに乗せての太モモ見せ、巨乳な嬢には谷間の接写…などなど。
和気あいあいとした雰囲気の中、かしゃかしゃと撮られるわたしたち。
仕事と言えどやり過ぎじゃないか?と感じる嬢も、中にはきっといたことでしょう。
ですが誰もその一言を言い出さなかったのは、いつでも仕事熱心な古川さんの人柄があってこそ。
古川さんはその人柄から、多くの嬢たちのお気に入りでもあったのです。
わたしたちはノセにノセられ、その日のブログに載せるためのアングルを提供していました。
ドアはいつでも、突然開く。
撮影をしている受付前には、お客様が出入りするドアがあります。
そのため内開きのドアにぶつかって、初めてお客様のご来訪を知るということも多々ございました。
ドア外には監視カメラが設置されており、内側から様子をうかがうこともできるのですが、撮影に夢中な古川さんはたいがい気がつきません。
ドアが開いたら、嬢はとっさに更衣室に引っ込みます。
古川さんはその瞬間にエロカメラマンからプロ黒服へと戻り、ノリノリの接客を始めます。
この撮影直後にフリー接客へ向かうことも多々あり、お客様から「あれ?さっき受付にいた子だよね?」と問われることもしばしば。
ナイトワークの現場は、意外なことに結構アットホームなものなんですよ。
カサイユウ(ライター・元風俗嬢)
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