【実話】女流官能小説家前田穂花・今でも思い出す八十九歳男性との交接
女流官能小説家・前田穂花が聞き書きする出会い系リアル体験談
こんにちは。車椅子に乗ったプロの女流官能小説家・前田穂花です。
前回の取材を兼ねた飲み会の後も、余りにネタの宝庫なので。
自称「充電中」の四十九歳無職、高等遊民のSさんとは引き続き「電話取材中」の私、前田穂花。
もっとも。穂花を腐女子だと信じている彼のほうは。
私を「ヲタ」の同志だと見做しているらしくて。
正直、出会い系ネタの提供よりもアキバ系情報の伝達が多いのですが…。
そんなSさんから。
「穂花ちゃん、重要な話があるから○○駅前のいつもの王将で」と突然の召喚メール。
重要な話って何ですか、Sさん。プロポーズならノーサンキューなんですが、穂花。
まあ、本日の飲みは割り勘だと、そう彼がいうので。
仕事熱心な穂花ちゃんは愛車(の車椅子)をかっ飛ばし。目指せ、餃子の王将!
結果。アルコールの勢いも手伝ってか、本日はめっちゃ饒舌なSさんから。
穂花、PCMAXの常識も覆すようなチョー興味深いお話を聞くことが出来ました(笑)。
さらには。(高等遊民らしく)穂花の餃子代やウーロン茶代まで気前よく支払うSさん。
これって謎の展開だわ、明日…(彼の庭)秋葉原には天変地異が起きるかも。
その3:サイト上では経歴詐称中。無職四十九歳が次に出会った六十二歳女性
――Sさん。今宵はお招きいただきありがとうございます。
お礼といってはアレですが。私もコスプレしてきました。
本日の穂花コスは「豪田みのり・水原賢治先生ver.」です。ほら、しゅぷれーむの通販で5Lサイズの白衣もゲットしました。アキバのミアには妥当なのがなかったから。
>もう、乾杯の前から「原作ポルノ」で来られたか…。
でも、今夜…僕はちょっと気が大きくなってるから、そのくらいじゃ怒りませんよ。
つーか、穂花ちゃんのTwitterも日々しっかりチェックしています。
最近は密林(ヲタ用語で「Amazon」のこと)で。
ミアが発売しているレプリカ制服ネタで引っ張りまくりだよね…。密林でイキオイのままポチったんだよね…穂花ちゃん。
自分の高校のレプリカ制服、バッチリ着られるように痩せたいんだよね…以下略。
(そのままSさんと穂花の、常人にはとても理解出来ないレベルのヲタ談議が延々続く)
でも、残念ながら抜駆けはダメだよ、穂花ちゃん。今夜は餃子でデブる運命だからね。
僕も高校の頃に比べれば20キロ以上太っちゃった。
仕事辞めたあとだけでも7,8キロは太った。
だからこそ僕。PCMAXで一緒に「床運動」に励んでくれるようなセフレを探してるんです…。
――キター!いよいよ本題ですね、Sさん。
この前、ラストでおっしゃっていた二十五歳のOLさんとはその後どうなったんですか?
経歴を詐称した効果ってありましたか?
>彼女ですか?現在もメールでやり取り中です。
ただ、PCMAX上でメールをやり取りするととにかくお金がかかって仕方ないから。
なんだかんだ理由をつけて丸め込んで。
彼女のメアドを聞き出すことに成功しました、フリーアドレスですが。
僕からも当たり障りない「捨てアド」を彼女と交換、今ドキ、メールで連絡し合ってます。
LINEには至っていません…LINEって意外と、ウソが吐けないもんですよ。
僕の経歴詐称も直ちにバレると思います、LINEじゃ。
そういう場合の連絡手段として、または自分の素性をやたらと探られないために。
ヤフーとかgmailとか。フリーアドレスのメールは有効だと僕は経験上すごく言いたいかな。
――ほう。もっとも私は常にメールですよ、それこそ本命男子とも。
仕事ではチャットやSkypeを多用してますが。なんか、LINEでは女心の機微が伝わらない気がしちゃって…。
>それは、穂花ちゃんが古いから(笑)。
それはいいとして。メールだって、時には話に行き詰まりますよ。
女の子はすっごく細かいところを見てて。メールの文面からも「こいつは怪しい」って見抜くと、途端に連絡がなくなるし、どうも迷惑メール設定を掛けられたりしてるみたい。
女性はシビアです。カラダだけの関係であっても、それなりの女性は…
相手男性の人物をかなり観察してるらしくて、怪しいと判断した時点でジ・エンド。
そこで終わらないような女は…逆に。
サポ希望若しくはかまってちゃんのメンヘラだから。近づくべきじゃないな。
――そりゃそうですよ。女性のほうが心身ともにセックスにまつわるリスクが高い以上。
例えセフレだろうとセレクトが慎重になるのは、女性として遺伝子レベルの永遠のテーマでしょうよ。
>とにかく。女性はすごく用心深くて、こっちの言葉の端々を探っている感じがあるのよ。
僕が本当に会ってみたいような女なら、特にそういう傾向が強い気がしてる。
狐とタヌキならぬ、男女の騙し合いと言ってはそれまでなんだろうけど。
こっちも自分の素性を知られないように細心の注意を払いつつ、相手女性に探りを入れながらも。言葉は悪いけど騙して落とさないといけないんだよ。
でないと会えないんだよ。
そういうことまで考えると。メールはまだ騙しやすいと思うの。
LINEはもう本当に誤魔化しが効かなくてアウト!って感が否めないな。
僕のような充電中の高等遊民(前田注:「無職」の言い換え)じゃなくって。
それこそバリバリのエリートサラリーマン男性でも。
浮気する時は、ほんとLINEには注意したほうがいい。
奥さんにバレる原因を自分から提供してるくらいヤバい気がする。
奥さんも怖いけど、相手女性もかなりLINEを活用して探りを入れてるよ。
万一、修羅場になったら本当に板挟みになるよ、アレって。
――おー。だんだん生々しい話になって来ましたね。
ところで、例の二十五歳OLとはその後どう展開してるんですか?
>だから。彼女とはメールで今も続けています。
恐らく、実際に会ったらその日だけで終わるって、僕にもわかってる女だから。
少しでも長く恋人気分を味わいたいから。
今は敢えて会わないでメールのやり取りだけで楽しみたいんだ。
そうね。クリスマスイブの夜に彼女を抱いて…お互いにいい夢を見てグッバイが理想。
彼女も特定の彼氏はいないらしいから、このままうまく事が運べればなと思っています。
バブル時代みたいなすごいホテルの最上階スイートで彼女とキスして…とか。
リアルタイムではまだ学生で、バブルの恩恵を受けられなかったから、僕は。
それだけいい夢が見られれば、僕も言うことないなあ、一夜限りでも。
二十五歳の彼女は僕が「丸の内勤務の独身銀行員」だって、ちゃんと信じてくれてるから…(笑)。
――Sさん、信じてくれてるフリをしてるのかも知れませんよ、彼女も。
何だか…それくらい話がイタいんですけど。
>まあ。実際に彼女とクリスマスデートって流れになっても。
王将にアキバじゃ嫌がられるの必至なことくらいは僕でもわかってるの。
それ相応の雰囲気のある場所で楽しむためには、カネが必要だってことも…ちゃんと。
――えっ?Sさん。ついにハロワで就活でもはじめられたんですか?
>いや。結果的には流行りのパパ活、じゃなくって「ママ活」ってとこかな。
僕、こないだPCMAXで…あり得ないことに六十二歳の女性と知り合ったの。
いろいろモンダイはあるんですが…逆サポでいい「ママ」ですよ。
――(一瞬言葉を失う前田)え?六十二歳の女性と知り合った??
一応、PCMAXって登録してる女性の年齢層が若い、ってことも大きな特徴なんですが。
>そうなんだよ。僕もそういう宣伝文句につられてPCMAXに登録、入会したんだ。
だけど…六十二歳の女がサイト上で泳いでた、って。単純に話としてすごいでしょ。
だから…今日はその顛末と現在の状況を穂花ちゃんに聞かせたくて。
一緒に飲もうって、そう連絡してみたんだよ。
【俺は高等遊民!四十九歳充電中(無職)の「ママ活」】に続く
(インタビュー&構成:前田穂花)
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