ピンサロの店長は良い人だったのですが、酒と金と女にルーズな人でした。店長という立場を利用しは嬢を口説き、女をとっかえひっかえ…
口説いた女の中には、お店に隠れてこっそりボーイの吉田(仮名)と付き合っていた嬢がいて、女を寝取られたと吉田と店長がモメて修羅場になった時の話をします。
新人の入店
ピンサロでボーイとして働き始めて半年ほどしたころ、新人のアキちゃんが入店してきました。年齢は19歳と若く、色白でややポッチャリ体型でした。
明るい性格なのですが、周りの女子たちとは馴染めず、待機中はボッチです。居心地が悪くならないように、ボーイたちもできるだけ話しかけて、フォローすることになりました。
アキちゃんは、ほどなく先輩ボーイの吉田と付き合い始めました。吉田は元ホストだから、チャラいですがイケメンで人当たりもよくて、気が合ったのでしょう。
原則、社内恋愛はご法度ですが、人の恋路をジャマするのも無粋と思い、店長やオーナーに報告せずに見て見ぬふりをしていました。
吉田の家は社員寮で、営業後、たまに遊びに行くとほぼアキちゃんがいて、二人は半同棲状態になっていました。
アキちゃんは酒癖が悪い
3人で酒を飲んでいると、疲れが溜まっていたのか、吉田は先に酔いつぶれて寝てしまいました。すると、アキは僕に言い寄ってきた。
AVみたいなシチュエーションでしたが、知り合いの彼女に手を出すのは気が引けるので断ると「じゃあ3Pならいいでしょ、吉田を起こして3Pしよ!」引き下がりません。
酒を飲むとスケベになる女はいますが、ガツガツしすぎでしょう。もし店の女とボーイで3Pしたなんて話がオーナーの耳にでも入ったら、かなりヤヤコシイ話になります。
ここはグッと我慢して「ブブ漬けでも飲みに行ってくるわ」と、京都人のようなお茶の濁し方をして、素早く帰宅しました。
店長とアキちゃんがデキてしまった…
酒が入ると淫乱になるアキは、同じく酒好きの店長とデキてしまうのは時間の問題で、二人は飲みに行った後、関係を持ってしまいます。
次の日、店長から「昨日アキとヤッタんやけど、ピンクローター奥に入れてピストンしたったら、自分から腰振ってきて大喜びやったわ~」と、嬉しそうに武勇伝を聞かされました。
店長はアキちゃんと吉田がデキているのを知らなかったので、致し方ない部分もありますが、面倒な事になりました。
この日以降、アキちゃんは店長の家に、よく遊びに行くようなり、やれ飲みに行くだ、友達と遊びに行くだと、理由をつけては吉田の家にいなくなりました。吉田は弱気になり僕に「もう別れるかも…」とグチをこぼしていました。
その日はやってきた…
それから数日後の仕事帰り、僕と吉田は行きつけのお好み焼屋さんで軽く飲み食いして、二次会は吉田の部屋でする事になります。
男二人で酒盛りをしていると、窓の外から「あッ、ああ~」大きな女の喘ぎ声が聞こえてきます。
季節は秋だったので、涼しいから窓を開けている家も多いから、ごさかんなカップルの声が聞こえてきたのだと思ってました。
「この声はアキの喘ぎ声だ」吉田は言い出します。
え?マジで?聞き間違いじゃないの?そう思いつつベランダに二人で出てみると、さっきよりもハッキリと聞こえ「間違いないアキだ!」と確信したようです。
この寮として使われているマンションには、吉田より下の階に住んでいる男子従業員は、店長と元ヤクザの従業員の二人だけです。
二人とも2階に住んでいるので「どっちの家か分からないが、人の女に手を出しやがって!」逆上した吉田は、部屋にあったテキーラの空き瓶を片手に持つと、玄関から飛び出していきました。
2階に到着すると忍びよって聞くまでもありません。店長の部屋から喘ぎ声が廊下まで漏れてきています。
ドンドンドンドン!
👱「おいアキいるんだろ?
最近、様子がおかしいと思ったらこういうことか!
今すぐセックス止めて出っこいや!」
ドンドンドンドン!
ガチャガチャガチャ!
「まあまあ、相手は店長なんだから、ちょっと落ち着こうよ…」僕がなだめても聞く耳持ちません。
ドンドン
👱「出てこいやコラ!」
そうこうしていると、ガチャリと中からドアが開きます。
👿「こんな夜中に何や?」店長が少しだけドアを開けて顔を出した、その瞬間!
がしゃーーん。
吉田はドアを強引に開けようとしますが、ドアチェーンのせいでひっかかります。
めげずに開いたドアの隙間に片足をねじ込むと
👱「アキ来てるでしょ。出して下さい」
👿「何でや?」
👱「店には内緒でしたけど、あれは俺の女なんですわ」
👿「ウソ言うな、俺と最近付き合い始めたバッカリやぞ」
押し問答が続き、二人に話は平行線のままでした。
たまらず僕は「吉田の言ってることは本当なんです」と助け舟を出すと、信じてくれたのか、店長はアキちゃんの口から真実を聞く事になりました。
入室したは良いが、広めのワンルームマンションの中にアキちゃんの姿はありません。風呂に便所、クロゼットやベランダにも居ませんでした…
もしかして2階から飛びおりて逃げたのか?いや、玄関に靴があるから、その可能性は低そうだ。
そういえば、こういう時は隣の家のベランダに隠れいることがある!昔、闇金の人が言っていた言葉を思い出した僕は、仕切り居たの向こうを覗いてみます。そこには下着姿のアキちゃんが、人差し指を口の前にして「シー」としている姿がありました…
店長と吉田を呼び、こっちに来させると、アキちゃんは何故か吉田をベランダの柵の上に立つように命じました。不思議に思いつつも吉田が柵の上で立ち上がると
「この下手くそ!」
そう叫びながら、吉田を突き落とします!
幸い2階だったのと、下がカイヅカとサツキの垣根だったため、擦り傷や打ち身程度ですみましたが、う…う…呻き声を上げ、うずくまっています。
アキちゃんはベランダにあるハンガーや、スリッパ、洗濯ばさみなど、その辺の物を手当たり次第、動けない吉田に向かって投げつけ始めました。
それだけじゃなく「早漏!」「マンネリ」「気のきかない男」と、口汚く罵っています。
その内容からは、日頃の吉田セックスが自己中だったと容易に想像できます。アキちゃんは欲求不満が溜まっていて、セックスを邪魔されたのが、よっぽど腹に末かねたのでしょうね…女は怖いです…
後日譚
この事件の後、吉田と店長はオーナーに怒られて、クビにすると言われましたが、二人とも泣きつき無期限の減給処分で店に残留します。
吉田は、店長と同じ店では働きづらいだろと、2号店に移動になりました。
そして問題のアキちゃんは、気分が落ち着いたら復帰すると言ったきり、出勤しなくなりました…